コペルくんの思春期の成長を、おじさんがノートで支援するハートフル思考形成ストーリー。原作は1937年という古いものです。
コペルくんと、3人の友人が心を通わせ、遊んだり上級生に立ち向かったりと、中学時代っていろいろあるんですよね~。当時といまでは―中学―の制度がだいぶ違っていますが、心理面は現代の中学生と変わりません。相違点でいえば、中学に上がらずに労働者になる子供も多かったところでしょうか。コペルくんの友人浦川くんは豆腐屋として働きながら、兄弟の面倒を見、さらに従業員に指導したりもしています。これにコペルくんは感銘を受けます。
北見くんは怒りっぽい頑固な性格なのですが、それはお父さんの影響が強いということが物語終盤に分かります。水谷くんは途中に出てくるお姉さんが強烈すぎて影が薄くなりますwその、水谷くんのお姉さん―かつ子さん―とコペルくんがちょっとだけいい感じになっていました。手紙のところです。
おじさんの話したガンダーラの仏像の話は大変興味深い。さらに―過ちから学びを汲み出す―という考え方は、万能というか、生きてる間これを続けなければいけないと、そう思えてくる素晴らしい思想です。
草の芽というのは、どんなに過酷な状況でも、伸びずにはいられない。僕もそうでありたいです。