アンデルセン『モミの木』 - Panasonic Melodious Library パナソニック メロディアス ライブラリー - TOKYO FM - 小川洋子,藤丸由華 -
今週はアンデルセン童話でした。マッチ売りの少女などを子供の頃によく絵本で読んでいましたね。大人になってから読むとまた、印象が変わってきます。結構怖いです。今回のラジオPanasonicメロディアスライブラリーは―もみの木―
もみの木はアンデルセン39歳の作品。まだ幼かったもみの木は、月日が経って立派に成長するのですが、オノでぶった切られてしまいます。クリスマスツリーとして生まれ変わったもみの木でしたが、シーズンが終わるとしまわれてしまいます…かなしい~。
ハツカネズミの友達が出来ましたが、話す内容もなくなって飽きてしまい、ラストでは子供にふんず蹴られて枝を折られてしまうというお話。
大人になってからこうやって向き合ってみると読むというよりも、考える作品なんだなと思いますね。子供が読んだらたぶん木が切られてクリスマスツリーになって最後は壊されるとシンプルに解釈すると思うのですが、僕には人の一生のように感じられて…
アンデルセンは人生の苦悩を童話にしていったと言われています。このもみの木もそうなんでしょうね~。諸行無常。しかし、命の輝きはある!もみの木の若年時代。木が切られる切ないシーン。クリスマスツリーとして飾られ、そして役目を終える。全てが木としての全力の光だったんだと思えてきます。いや思わなければいけない。