種を蒔き、眼が出るように働きたい。水やりとか、除草とか、そんな作業すら楽しめるような働き方がしたい。そんな思いが伝わる本でした。
ワークライフバランスが叫ばれ、休みの日は仕事の事を考えたくない。それは普通といえば普通の気持ちなのですが、この―生きるように働く―では休みの日でも仕事のことを考え、それがしあわせ。サスティナブルな働き方として自分の好きなことで採算をとっている人々をインタビュー形式で載せています。
著者のナカムラケンタさんは求人サイト日本仕事百貨を運営。
群馬の山奥、奇跡の宿グランピングの次は温泉ゲストハウス / 日本仕事百貨
群馬の企業の求人なのですが、まるで旅行サイトのような切り口で紹介しています。本のなかでも様々な企業で働く人たちがおもしろい働き方を語っていますねー。なんと鹿沼市の響茶庵もあるw
自分の出来ることを探すとき、外ではなく内に鍵が埋まっているという考えは、とても合理的で目から鱗です。僕だったらやっぱり大きい会社より小さい規模の会社で働きたいですし、黙々と取り組めることがいい。それは僕の性格そのものですね。
本の構成としてはエッセイのような語りで、とても読みやすいですね。なんともミシマ社の本らしい。生きるように働くとは、楽しいことを仕事にするというよりも、大変でも生きた仕事をするということ。仕事を充実させるには、自分の心とまず向き合わなくては。