Panasonic Melodious Library【パナソニック メロディアス ライブラリー】- TOKYO FM - 小川洋子,小山ジャネット愛子 -
母の日が放送日の今週は谷崎潤一郎の母を恋うる記でした。大正時代の作品。谷崎さんの小説は設定が曖昧で夢の中のような書き方をしています。
まだ子供の私が道を歩いています。この道が実在する道なのか、夢の中の道なのかは分かりません。母を探し歩く私。人違いをした女の人に冷たい言葉を浴びせられショックを受けながらも―母親とは似ても似つかない人だったので余計にショックだったみたいです―私は母親を探します。
その後、ちゃんとお母さんに会えるのですが、その発見の仕方がなんとも霧の中でようやくわかるような、遠回り遠回りの末にようやく母だと認識できる文学的な表現になっております。とても説明しきれませんw
母の日ということで日本の文学作品が取り上げられました。谷崎さんの作品は大正時代どういう感じで読まれていたんでしょうね~。難解ではないけれど、ファンタジーのような、黒澤明監督の―夢―みたいな小説でした。
代打アシスタントの小川ジャネット愛子さんがめっちゃ本の解説に興味を発していてとても好感。