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この番組のすごいところは、最初は興味がなくても聴いてるうちに引き込まれてしまうところ!今週は松谷みよ子さんの―ふたりのイーダ―です。
舞台は夏の広島。主人公の直樹は小学4年生。妹のゆう子はまだ2才。二人は夏休みに母親の実家に訪れ、奇妙な椅子を目にします。奇妙というか、生きているようにカタカタと動き言葉を話す妖怪のようなその椅子を、直樹は気味悪がります。が、ゆう子は一緒に遊ぶようになってしまいます。 実はこの椅子は原爆の犠牲になった元の主をずっと探していたのでした。やがて、椅子は事実を知ることになるのですが…
この話の特筆すべき点はバッドエンドではないこと。直樹は椅子の事情を知って和解するんですね~。すごいな直樹。どんな相手でも話し合えば分かりあえる。
また、もともとは原爆と離れた場所にいた直樹とゆう子が、家族を奪われた椅子の悲しみを知り、原爆の恐ろしさをまじまじと感じるという流れも大きなテーマになっています。これは8月に読むべき小説ですね。
この小説は1969年に初版されたものです。時代を越えて読まれている作品なんですね。