Panasonic Melodious Library【パナソニック メロディアス ライブラリー】- TOKYO FM - 小川洋子,藤丸由華 -
手塚治虫さんの亡くなった後に出版された―ガラスの地球を救え―が今週の本です。手塚先生の漫画への思い、漫画家になったきっかけ、戦争体験などが綴られています。手塚先生は子供の頃いじめられっ子だったのですが、その頃支えになったのが漫画でした。当時としては奇跡的にも周囲のバックアップがあり、漫画家の道に。もし漫画家になっていなければ医師になっていた可能性が高かったんですね。
漫画は本来反逆的なもの――。 手塚さんは近代の漫画の基礎を作ったような人ですか、どこか反骨精神的なものも感じます。最後まで命の尊さ、科学に依存することの危うさを作品に投じていたのですね。
―子供のチャレンジ精神を育むような社会に―という言葉にグサッときましたね。最近チャレンジしてないな…いまの社会は、手塚治虫先生が危惧していた間違った未来に、どんどん似てきていると思える本でした。