Panasonic Melodious Library【パナソニック メロディアス ライブラリー】- TOKYO FM - 小川洋子,小山ジャネット愛子 -
今週はスタジオを飛び出しパーソナリティの小川さんとジャネット愛子さんが市川市文学ミュージアムへ。永井荷風と彼の生きた時代を考察します。
永井荷風は断腸亭日乗という日記を42年間つけていました。この日記がめちゃくちゃ面白い。永井荷風は2度結婚しましたが、全くうまくいかず長く独身生活を することになり、当時の富裕層としては珍しく独身のまま孤独死しました。
永井荷風と言えばケチだったり偏屈だったり女性が好きだったりというイメージがあるのですが、今回の放送ではむしろその逆で、永井荷風いい人説が語られています。そしてお金を生活のために上手に使っていた。でも女性が好きだったのは本当だったみたいです。
当時は永井荷風のような生き方は孤独主義の典型のようで、普通の人だったらば避けたい生き方だったのだと思います。しかし、現代になるとむしろ永井荷風のような生き方を強制されるような風潮。年金問題にしてもそうですが、いま日本人の生き方を考えるとき、やはり文学は必須なのだと再認識させる放送でした。