スチュワート・ダイベック『冬のショパン』 - Panasonic Melodious Library パナソニック メロディアス ライブラリー - TOKYO FM - 小川洋子,藤丸由華 -
今週の本はシカゴ育ちの中から冬のショパンを取り上げます。一応名前だけは知っていますが、内容は初めて知ります。
主人公の少年は学業の成績が悪く、移民に近い境遇で学校でも肩身の狭い思いをしています。祖父のジャジャが帰ってきたものの、変わり者でなかなか打ち解けません。そんな中、住んでいるアパートにショパンのピアノが流れてきます。弾いているのは大家の娘のマーシー。このマーシーも色々訳ありで…
登場人物のほとんどがピンチなのですが、 それでも運命を受け入れしぶとく生きている姿が文学的に表現されています。みんな本当にしぶとい。舞台になっているシカゴはなかなか人が住みにくそうだなぁという印象ですね。
定住してしまうと、かえって居場所が分からなくなる…僕も引っ越そうかな~。