今週のテーマはアウシュビッツに収容された少女が生還した後に書いた―四つの小さなパン切れ―です。 メロディアスライブラリーではこれまでも収用されたユダヤ人の手記を取り上げてきました。
ハンガリー出身のマクダ・オランデールは1944年にアウシュビッツに収容されます。一緒に収容された家族は、ガス室に送られ一人になった少女の手記です。アウシュヴィッツの生活や解放された後の足取りなど、戦争体験の資料としても貴重なこの本。 アウシュビッツではガスによる処刑だけでなく、過労や栄養不足で亡くなる人も多かったことがわかります。
アンネの日記とはまた違った読み応えがありますね。作者のマクダさんは解放後にユダヤ人ながらカトリックに改宗し、欧州の高校生にアウシュヴィッツの体験を語る活動していました。この本はその説話をまとめたものということです。