今週の本は―チェルノブイリの祈り―です。作者のスベトラーナさんはベラルーシの女性作家でノーベル文学賞を受賞しています。
内容はインタビュー形式でチェルノブイリ原発事故の体験談を綴るというもの。隣接した街は集団疎開をするのですが、放射能についての情報は一切告げられず。さらに亡くなった消防士の遺体はコンクリートに詰められモスクワに埋葬される…など、ドキュメンタリーとしての迫力に圧倒されます。現代では埋没してしまった記憶。さらに亡くなったひとたちへの愛や、故郷を失った人々の思いが溢れてきます。
この本はぜひ手にとって読みたいものですね。やはりこの番組は毎週聴くに値する番組だと思いました。