今週の本は新しいディズニー映画の原題―野生の呼び声―です。1903年のアメリカで出版されました。
あらすじ 元々は飼い犬だったバッグが、拉致されてそり犬として売られてしまい、厳しい自然の中で野生を取り戻していく…
カリフォルニア州からカナダへ箱に入れられたまま運ばれ、 現地で厳しい寒さと理不尽な仕打ちの日々を送るバックが、やがて厳しい野生の世界に適応するサバイバル小説。しかし、そのなかに道徳や生きる意思の大切さも描かれている点に凄みを感じます。最後にバックは自然のなかで伝説の犬になります。
文明からの逸脱を描く小説は数多くありますが、この小説は単なる自然賛歌のサバイバル小説には収まりません。映画も楽しみです。