10月の本 読み始め 山怪弐 山人が語る不思議な話 田中康弘 山と渓谷社 - 流浪ブログ 日々是好日 本とラジオと飯を作る日々
本当に読むのが楽しくて、スラスラ読めました。今回も狐火―人魂―の話がてんこ盛り。さらに四国の狸のいたずら、神隠し、山の神様は女、動物霊、でっかい蛇などなど、一風変わった体験談はすべて山を生活圏に入れて生きている民間人の経験談です。
でっかい蛇、見たいなぁ。鬼火なら僕も見たことありますけど。
動物霊に関しては、なかなか侮れなく、やはり生類は哀れむべき。でも、迂闊に手を合わせたり、埋葬したりすると、かえって逆効果になることもあるんですね~。そういうこともこの本にはちょこちょこ載ってきます。やはり自然は自然に任せておくのがいいのかも。
また、この本全体には懐かしさも感じます。山あいの農村には、施設に入らずひとり暮らしの老人が、元気に山菜を採ったりして生活しているのをテレビ見たりします。仙人のようですよね。山には、人間に欠けているものを埋めてくれる、なんとも説明できないパワーがあるのか。