山本周五郎『赤ひげ診療譚』 - Panasonic Melodious Library パナソニック メロディアス ライブラリー - TOKYO FM - 小川洋子,藤丸由華 -
今週の本は山本周五郎の―赤ひげ診療譚―です。 実写版の方を知っていますが、小説版に触れるのは初めてです。発表は昭和33年。
作品の舞台は江戸時代。小石川にある幕府が設置した無料の診療所に務める赤ひげ先生と、若い医師保本登を中心として進んでいきます。 江戸時代の無料の診療所ということで訪ねてくる病人たちは本当に悲惨な状態。当初はやる気のなかった登でしたが、赤ひげ先生の影響で少しずつ志を立てていきます。
短編をまとめた本なので、読みやすいと思います。ナイチンゲールのような小説なのかと思ったら、劇画風の時代劇でしたね~。
いまでは国境を越える医師団のようなイメージの赤ひげ先生ですが、小説のなかではぶちギレるシーンも多く豪快な人物です。力の弱い者には優しく、人のために生きる。相棒の右京さんに威勢がついたような感じですね~。
僕の理想の人格像は右京さん。たまに、右京さんのように一括したくなりますw