流浪ブログ 日々是好日 本とラジオと飯を作る日々

栃木県鹿沼市でひとり暮らし。レディオベリーとNACK5リスナー。外食は月に2回ほどであとは自炊している。

Panasonicメロディアスライブラリー 川端康成 山の音 2019年4月14日(日) TOKYOFM

Panasonic Melodious Library【パナソニック メロディアス ライブラリー】- TOKYO FM - 小川洋子,藤丸由華 -

川端康成の―山の音―は昭和29年に刊行され、いくつかの小説がまとめられています。表題の山の音は戦後すぐの鎌倉に住むある家族の話で、とんでもなくドロドロしています。

 

山の音 - Wikipedia

 

主人公は62歳の信吾ですが、中心になるのはむしろその息子の修一と、妻の菊子です。この修一がめちゃめちゃ病んでいます。戦争帰りの修一には修一の事情があるのですが、道徳を吹っ飛ばしたような行動に父信吾は激怒。家族はバラバラになるのですが、結局なにが悪くてそうなったのか分からない文学の怖さがあるな~。

 

村上春樹さんは―川端康成が苦手―と公言したことがあるのですが、その理由がわかった気がした今週のメロディアスライブラリーでした。ドナルド・キーンさんのように文学として川端康成を読むと、文学が間にはいってくれるのかも。