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いま読み終わってすぐ感想を書いています!平川克美さんの消費をやめる銭湯経済のすすめ。ミシマ社の本ということで期待して読みました。期待以上の読了感です。
縮小する日本経済で大企業の株主は海外勢に移り変わり。そこで置き去りにされる庶民の暮らし。街から銭湯が少なくなったことをただの寂しさだけではなく、経済の面で見る。日本人は消費活動をいま考え直さなければならない時にきています。
ウォルマートの拡大戦略の裏でばったばった倒れるアメリカの中小企業。一見すると雇用を増やしているように見える大型スーパーが、アメリカの仕事を国外に流出させている原因になっていたのです。その根源にプライベートブランドがあります。日本でも今ほとんどのスーパーがプライベートブランドを扱っています。大企業が利益を下請けに還元していない現状に警鐘を鳴らす著者は、その真逆のような―小商い―をはじめました。街に小さな喫茶店をオープンさせたのです。
本の終盤では消費を控えながらもリズムよく、かつて日本人が行っていた生産的で土地の縁を大切にする循環社会について独自の理論で綴られています。
読んでみて、めっちゃ共感できる内容。心がスッとしましたw僕の職場は中小企業の中でも 社員7名の小さな 工場です。なので給料もなかなか上がりません。それでも生きていけないわけではなく、むしろ大きく給料をもらっている人よりも、身体的技能を使った有意義な暮らしができるかもしれない。そう思うと労働意欲も湧いてきます。お金を使わないというよりも、頼らない暮らし。ここまでくるともうチャレンジです。自分なりの経済を確立していきたいと思います。