読み終わっての感想シンクライト―Think Right― ロルフ・ドベリサンマーク出版

めちゃめちゃしっかり読んでて時間がかかってしまいました。この本は以前に翻訳されていた―なぜ間違えたのか―という本の新装版だったんですね。ドベリさんの最初のヒット作です。

代表的な社会の罠たち。サンクコストの罠→―もったいない―で本来の目的を忘れる。スイマーズボディ幻想の罠→水泳してたらスイマーのような身体になれると思ってしまう。実際はなれない。過剰行動の罠→余計なことをして安心しようとする。

なによりもコロナ騒動の2020年にこの本に出会えて良かったと思えた知識。それは、ゼロリスクの罠。

ゼロリスクは、実現できる。めちゃめちゃ金をかけるか、まったく動かなければ、死亡率も事故率もゼロにできる。社会も人生も丸ごとひっくり返ってしまいますけど…それこそ思考の罠。

この本は、失敗を減らすというよりも、失敗を知ってほしいというドベリさんの意思を感じます。失敗を知って、失敗しながらも、賢さをもって生きていこう。