めっちゃ読みづらかったのですが、コツをつかむとサクサク読めるようになり内容も頭に入るようになりました。コツとは―結論を求めないこと―難しい単語をGoogleで調べること―の二つ。とにかく著書ふたりの話しがザクザクと進むので、結論も流れていきますwさらにアンプロポセンや都市のプランテーションなど難解な単語がバンバン出て来ます。
2019年の地球はどんどんとモノに支配される環境になりつつあります。古代は神、その後人が支配し、これからはテクノロジーと物―本の中ではモノと表記―が人間を動かしていく時代になる、と。
どんどんと人間の生きる価値そのものが機械にとって代わられ、疲弊していく人間のメンタル。栗原さんは日本史においても文明に挑戦する―はぐれ者―たちがかつて存在したと語ります。鎌倉時代の空也や大正のおんな相撲の力士たち、ギロチン社、レヴィ・ストロースなど。そのエピソードはみんな破天荒すぎる!
社会の模範として生きなければ、転落してしまう。そんな危機感を持つことがあります。これを捨てられないでいると働きすぎて過労死するということにもなりかねません。周りがやっているんだから私もやらねばと…
そんな苦痛を振り切って自由に生きる。そんな道がちゃんとあるんだなと思いました。それにしてもマイナーな出版元の本をよく鹿沼のくまざわ書店は話題の本コーナーに平積みしていたな…